
最近注目している、鈴木みきさんのコミックエッセイ、
「ひとり登山へ、ようこそ!」を読みました。
自分は果たして一人登山に向いているのか?
「ひとり登山度」の診断チャートでは、一問めで100%になりました。
スタートが富士登山ツアーに一人参加なので、当然の結果ですね。
そんなひとり登山度100%の自分ですが、最近は山仲間とのグループ登山が多いです。
皆でわいわい話しながら登るのはとても楽しいものです。
同じ景色を見ていても感じ方は人それぞれ、自分では気づけなかった発見もできます。
では一人の良さとは何でしょう?
自分のペースで歩けるし、仲間に気を遣わずにも済みます。
気を遣うというよりも、気を遣われてると気にしなくて済むという感じなのですが。
ペースが遅い方なので、待たせていると思うと焦ってしまったりします。
皆で登る安心感は無い代わりに、コースを確認しながら進む楽しさがあります。
一人で頑張って山頂についたと思うと、皆で登ったよりも充実感が感じられます。
そんな皆で登る良さと一人で登る良さに改めて気づかせてくれる内容です。
一人もいいけど皆もいい、これは山に限らずですね。
例えば自分はお酒が好きですが、一人で家で飲むのも、皆でワイワイ飲むのも、誰かとサシで飲むのも全部好きです。
映画だって一人で観て余韻に浸る良さ、誰かと観てすぐに感想を共有できる良さがあります。
きっと普段から一人の楽しみ方を知っている人は山でも一人で楽しめるのでしょうね。
一人登山の注意点も色々教えてくれています。
登山届や無理のないプランにするなどの基本的な事は当然な事としてフムフムと。
それよりも注目したのが「こんなひとり登山者はイヤです」。
いるいる、こんな人という描写に思わずクスッ。
自分もそんな一人登山者にならないように気を付けたいものです。
最後の章には著者が仕事に対して悩んだ時期のことが描かれています。
大好きな山に仕事で行けるなんてうらやましい!
自分ももっと早く山の魅力に気づいていたら読者モデルになれたかも…。
なんてうらやましいばかり思っていたのですが、そう簡単でもないようです。
趣味を仕事にすると趣味がなくなってしまう、と誰かに言われた事があります。
好きなことを仕事にしたはずなのに、なんだか空しいと思った経験が自分にもあり、とても共感しました。
それでも、そんな自分を救ってくれたのも山だったという素敵なエピソードです。
この本を読んだらひとり登山がしたくなりました!
PR