忍者ブログ

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

「聖職の碑」新田次郎 著



大正時代に実際に起きた遭難を元にした小説です。
小学生の就学旅行で生徒と教師を含め11名が死亡するという
大変悲惨なものでした。

著者の綿密な取材に基づいて書かれた作品であり、
物語の後には取材記も収録されています。
なるほど、この詳細な遭難の描写はこれ程の取材の上に成り立っていたのかと
著者のこの作品を描くにあたっての真摯な姿勢がわかります。

当時は予測不可能であった天気の急変。
山頂にあるはずの山小屋が無いという最悪の状況。
暴風雨の中冷静さを失い我先にとの下山。
そんな中でも最後まで生徒を守るために尽力した先生方と
必死に歩く子供たちの姿に涙しながら読みました。

整備された登山道、高性能の山道具、立派な山小屋。
恵まれた環境で登山できる私たちだからこそ
無茶をしてはいけないと強く感じました。

題名にもなっている「碑」は遭難記念碑。
遭難者を悼むのではなく、遭難そのものを忘れない為に記念碑となりました。
今も修学旅行登山は万全の体制の元、続いているそうです。

PR

尾瀬 その5 牛首~山の鼻~鳩待峠

牛首到着は11時20分ごろ。ここで本日2回目のご飯タイム。
1回のハイキング中に2回のご飯ってなんだか嬉しい♪



ツアーのオプションで申し込める群馬名物の舞茸弁当。
この弁当、今日一日リュックで揺られていたのに崩れていません。
ご飯&まいたけがぎっしり詰まっている証拠です。
もちろんお味の方も美味でした。

牛首からは早朝と同じ道を山の鼻、鳩待峠、と戻ってゆきます。
行きは背にしていた至仏山を今度は前に。



池の中には行きには気づかなかった愛らしい白い小さなお花が目につきます。
カエルの王様、親指姫、そんなメルヘンの世界を思い起させます。

こんなに沢山咲いているのに、行きには全然目に入らなかったな~、
と思ったらこのお花は午後二時頃に開花するヒツジグサでした。
この状態からさらに花開くようですね。

時刻を十二支で数えていた頃の未の刻(現午後二時)に咲くからヒツジグサ。
花名の由来も素敵です♡



山の鼻から鳩待峠までのゆるい登り坂。
行きは下りだったこの道、最後に地味にキツかった…。



鳩待峠では名物の花豆ソフトクリームをいただきました。
ちょっとホクホク感があり、甘すぎず素朴な味わいです。

***コースタイム***
5:50 鳩待峠
6:45 山の鼻(朝食&休憩・約40分)
7:30 見本園
8:10 牛首分岐
8:45 竜宮
9:15 見晴(休憩&散策・約20分)
10:10 東電小屋
10:30 ヨッピ吊橋
11:20 牛首分岐(昼食・約30分)
12:40 山の鼻 
13:40 鳩待峠

消費カロリー:2991㎉
歩いた歩数:40267歩

活動量計にはハイキング後の自宅までの歩数なども含まれますが、
それにしても凄い記録がでました!
いっぱい歩いたけど気持ちよかった~。

遠くに目をやれば広くて雄大な景色が広がり、
足元に目をやれば小さな草花のメルヘンな世界。
至仏山と燧ケ岳に挟まれた長く伸びた一本道。
どれをとっても素敵な尾瀬でした。

黄金色に染まるこれからの季節も素晴らしい季節に出会えそうです。

尾瀬 その4 見晴~ヨッピ吊橋~牛首

見晴からは直進せずに左へ回って牛首まで戻ります。
見晴は実は福島県。群馬・福島・新潟と3県にまたがる尾瀬。
群馬県側から入り、いつの間にか県をまたいでおりました。



小川を渡ったこの辺りでさらに県をまたいで、新潟県に入ります。
この辺りの道は裏道というか、やや人通りが少ないようです。
静かな雰囲気で落ち着いて歩ける道でした。



東電小屋へ着きました。
こちらもきれいそうな山小屋です。



まだ咲き残っていた水芭蕉に出会いました。
この道を歩いて良かった。咲いていてくれてありがとう(^-^)



ヨッピ吊橋です。
想像よりしっかりとした橋でした。



吊り橋からヨッピ川の眺め。新緑とせせらぎが気持ち良い。
紅葉の頃も美しそうです。



池の中にすっくとたつ可愛らしい植物。
妖精でもいそうな雰囲気です。



木道の脇に咲いていたカキツバタ。多分(;^ω^)
菖蒲かアヤメかカキツバタか判断が難しいのです。
大きさからして菖蒲ではないとして、もしかしたらアヤメかも?
いずれアヤメかカキツバタとはよくいったものです。

だんだんと最初に歩いていた景色に似てきたら間もなく牛首です。
ハイキングも終盤です。

尾瀬 その3 牛首~竜宮~見晴

牛首から次の目標地点は竜宮です。



真っすぐのびたメインルートの先に燧ケ岳が見えます。
さえぎるものがないので、山裾からの全容がわかります。
あの山から今度は今日歩いた湿原を見下ろしたい。



足元に目をやるとちょこんと小さい花が可憐に咲いていたりします。
この花はタテヤマリンドウ。
名前なんて関係なく可愛い花で良いじゃないかとも思うのですが、
こうやって写真に収めて後で調べて名前がわかると嬉しいものです。



整備された木道は実は案外高さがあるのでした。
普通に歩いていたら大丈夫とは思いますが、
写真に夢中になったりはしゃいだりしていると落っこちてしまうかも。
どんな道でも油断は禁物です。



木道の途中には休憩場所もあります。



遠くにぽつんと見えた山小屋がだんだん近づいてきて、
竜宮の龍宮小屋へ到着です。
ここから左に回れば40分ほどでヨッピ吊り橋ですが、
もう少し直進を頑張って見晴を目指します。

一級河川沼尻川を渡って、少しずつ燧ケ岳が近くなって…
山小屋の集まる見晴へ到着しました。



最初に目に入るのは弥四郎小屋。
小屋の前にはテーブルと椅子が置かれた休憩場所になっています。



併設されているカフェは海辺のような雰囲気。



目の前には弥四郎清水と書かれた湧き水が湧き出ていました。
弥四郎小屋と関連があるのでしょうか。



桧枝岐小屋は木の温もりが感じられる造りです。



尾瀬小屋は大正モダンの建築を思い起こさせます。

尾瀬の小屋はどこも清潔そうで、どの小屋に泊まっても快適に過ごせそうです。
この辺りの小屋に一泊プランもしてみたくなりました。


尾瀬 その2 山の鼻~見本園~牛首

山の鼻でしっかり朝ごはんを食べて、いよいよ尾瀬の湿原を歩きます。

今回の予定コースは
鳩待峠→山の鼻→牛首分岐→竜宮→見晴→ヨッピ吊橋→
牛首分岐→山の鼻→鳩街峠
山の鼻から見晴まではまっすぐ進んでぐるっと回り、
牛首に戻ってからは往路と同じ道を戻ります。

標準コースタイムで休憩なしで計算して約7時間。
帰りのバス時間を考慮して遠くまで行ける限界です。

あまり余裕はないのでいざ先を急ごうと思ったのですが、
「見本園に可愛い黄色い花が咲いているよ」
とおじさまに話しかけられ寄ることにしました。



見本園は山の鼻から真っすぐのびたメインルートではなく横へ入ります。
1周すると約20~30分ですが、今回はお花を見たらサっと退散します。



深い青がきれいな見本園の沼に着きました。
葉っぱは沢山浮いていますが、お花ってどこだろう…?



ありました!水に浮かぶ小さな黄色いお花を発見。
オゼコウホネ。スイレン科です。
7月中旬から8月中旬が見ごろらしいので、咲き始め第一号だったのかも。



見本園からは至仏山が近くに見えました。
おそらくこの道を歩いていけば至仏山への登山道。かな?
見本園を堪能したところで、メインルートへGO!



大きな大きな沼の向こうに聳える山。
広くて静かな水面に心奪われました。



残念ながら水芭蕉のベストシーズンは終わっていましたが、
ふわふわで可愛らしいワタスゲが多く見られました。
タンポポの綿毛にも似ていますが、よりふわっとしています。

ワタスゲを見ていたらハクション大魔王で「それからどした?」
と言うおじさんを思い出しました。
ヒゲが似てるから、でもヒゲしか似てないのに(笑)



いつの間にか牛首までやってきました。
山の鼻から竜宮までのちょうど中間地点です。
周りの景色を楽しみながら歩いていたせいかさほど疲れもせず。
高低差がほぼなく、道が良く整備されているおかげもあります。

プロフィール

HN:
ichiko
性別:
女性
自己紹介:
40歳で挑戦した富士登山をきっかけに登山が趣味になりました。関東近郊の低山を中心に楽しんでいます。

初心者、女性、40代の目線で綴る山行き。渓谷歩きや丘陵など自然に触れるハイキング。山道具・山ファッション・下山後の温泉・山でいただく御朱印などなど。山から広がった様々な趣味や日々の雑感も。


ブログランキングに参加中

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村


カレンダー

03 2025/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30

P R

忍者カウンター

アクセス解析